2013-05-17 歩いて革命 短編 小説 国家元首の元へ、僕は歩き出した。一歩一歩、確実に、彼の元ににじり寄る。一歩、また一歩、着実に僕は歩み寄る。 彼に謁見し、もう国民から必要とされていない彼に、その運命を宣告する、革命の為に。 一歩、また一歩、僕は歩き出す。地球を一周した先に待ち受ける彼に向かって、不穏な背後のその気配を振りきって、今もう僕は、走りだした。